糖尿病や気管支喘息の治療薬などを主力とする小野薬品工業は、創業は1934年ですが、現在の屋号になったのは1947年のことです。製薬業界によくある「MRなら朝早くから夜遅くまで働く」を少しずつ変えていこうとしている会社ですが、営業所はどのような雰囲気なのでしょうか？また、気になる年収はどの程度なのでしょうか？
小野薬品工業とは
小野薬品工業は、主に医家向けの医薬品を専業とし、独自の創薬事業による開発・販売を一貫して行うことで、非常に高い利益率を誇っています。
同社のMRは各々担当エリアを持ち、自ら営業目標と行動計画を立てて実行する、いわば個人事業主です。
2014年9月に抗がん剤が発売されたのを契機に、オンコロジーMRも新たに組織化されました。
平均年齢は40.4歳で、平均年収は871万9813円となっています。
どんな会社なのか？
小野薬品工業の採用基準の1つに、「小野薬品工業で働きたい！」という意欲を持った人が有利になる点があります（どの会社も同じかもしれませんが）。したがって色々な人が働いているのですが、「どこか一体感があり、社員同士の仲は良い」と答える方が多いのは特徴です。 土日が休みなのですが、MRの場合は勉強会やセミナーなどで土曜出勤することも多いようです。MRの週末出勤は珍しいことではありませんが、それは小野薬品工業でも同じということです。 有給取得に関しては、意見が真っ二つに分かれています。「有休を取るために周りの社員が協力する風習がある」と答える方もいれば、「取得しにくい。休日出勤をして手当てを貰った方が得だと考えている」と答える方もおられます。これに関しては、営業所や上司によって大きく異なるのでしょう。 福利厚生は「さすが」の一言です。福利厚生は、本来なら自分で払うべきお金（家賃、医療費etc…）などの一部を会社が負担してくれるものです。したがって福利厚生が充実するほどに実質賃金は上がっていき、金額には見えない年収アップになると思ってください。
気になる年収は？
気になる年収ですが、会社全体の平均は870万円ほどです。ただし製薬企業に共通して言えるのは、「MRなどの高給取りが平均金額を上げている」ということです。したがってMR職であれば、激務ですが年収800万円以上を狙うことは十分に可能でしょう。 そして小野薬品工業の場合、20代は「お試し期間」であるかのように年収も低めに抑えられています。つまり30代になって一気に年収をアップされる方が多いため、「かじりついてでも頑張る！」という人が報われると考えてください。
