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MR転職マガジン > コラム > プライマリー

2016-11-07

プライマリー


「プライマリー」はプライマリヘルスケアの一部とされ、WHOは「プライマリケアは、ケアやゲートキーパー以上の役目であり、最初の第一線としてアクセスされ、継続的・統合的に調合されたケアを提供する保健制度の中心的な役割である。必要とされた際の第一線コンサルタントであり、短期の疾病に限らず個人の長期的な保健状態を診る」と定義しています。
これは、国民が抱える疾病に対して、総合的・継続的に対応する地域の保健医療機関を指しています。
つまり、それほど重篤ではない疾病を抱える患者を診察して、必要があれば大きな病院を紹介するサービスのことです。

これを別の言葉で言い換えると、いわゆる「町医者」「かかりつけの医者」ということになります。
地域の人が継続的に安心してかかれる医療機関には、医療全般をまかなえる総合的な診断ができることや、受診しやすい環境が求められます。
また、場合によっては、往診や訪問診療にも対応できなければならないケースもあります。

プライマリーケアに求められるもの

プライマリーケア領域の疾患には、以下のようなものがあります。

かぜ症候群・糖尿病・高血圧・胃潰瘍・慢性閉塞性肺疾患・うつ病・頭痛・胸痛・腹痛・腰痛・背部痛・動機・咳、痰・皮疹・不明熱など

このように、プライマリーケアに該当する症状は非常に広範囲で、多くの方がかかる可能性のある疾患ばかりです。
これを見るだけでも、プライマリーケアの重要性がわかるというものです。
また、このことからもわかるとおり、プライマリーケアの市場は大きく、製薬メーカーでもプライマリーケアに対応する薬の開発・販売には、積極的に取り組んでいます。

プライマリーケアの能力はすべての臨床医に必要とされますが、これを専門に担当する医師は、各専門診療科別の専門医(スペシャリスト)と区別して、総合診療医(ジェネラリスト)と呼ばれることがあります。
また、総合診療医は外来診療や在宅医療を中心に医療活動する家庭医と、病院内で診療を行う病院総合診療医に分けられます。