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MR転職マガジン > コラム > メディカルドクター

2016-11-07

メディカルドクター


「メディカルドクター」は、製薬メーカーで働く医師のことで、企業内医師とも呼ばれます。
臨床開発の治験データの解析や、厚生労働省に申請する書類の作成などが主な仕事です。
近年は欧米のように、医師を開発部長やプロジェクトマネージャーに据える製薬メーカーも多くなっています。

日本では臨床医師がメディカルドクターを兼任することが多く、あまり知名度は高くないのですが、欧米では製品や分野ごとに専門の医師を抱える製薬会社も多いようです。
また、メディカルドクターには市販後調査やマーケティングなど、さまざまな分野での活躍が期待されています。

メディカルドクターの役割

近年、多くの製薬メーカーが新薬の開発に医師を積極的に採用し、専門的なアドバイザーとして統括することを期待しています。
これは特に、外資系の製薬メーカーに多くみられる傾向ですが、その背景には新薬の開発が世界同時開発となっていることが挙げられます。
当然ながら、これは日本の製薬メーカーにも当てはまることです。
そのため、製薬メーカーでは、開発担当責任者やメディカルアドバイザーとして、医師の存在が重要となっています。

メディカルドクターの活躍の場は、臨床開発、市販後安全性評価、マーケティング部門など数多くあります。
臨床開発では、臨床試験の計画の立案や実施、治験データの解析や評価、厚生労働省へ提出する資料作成などを行います。
さらに、GCP(医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令)により、治験を行うために必要な治験実施計画書、同意書、試験結果の論文などの評価もメディカルドクターの仕事となります。
このように、業務内容は多岐にわたりますが、医師としての専門知識をフルに活かせるやりがいのある仕事といえそうです。

また、新薬の発売後に発生した副作用について、それが新薬に原因があるのかどうかを判断し、厚労省安全対策課へ報告するのもメディカルドクターの役割です。
このように、メディカルドクターは新薬の開発から関わって、新薬発売後もずっと担当し続けることになります。