• TOP
  • 転職お役立ち
  • 転職エージェント図鑑
  • MRに役立つ仕事術
  • コラム
MR転職マガジン > 転職お役立ち > 女性MRのキャリアプランと働きやすい製薬会社の見分け方

2016-07-24

女性MRのキャリアプランと働きやすい製薬会社の見分け方


f:id:urj:20160722131134j:plain

医薬品メーカーのMRは、勤務時間が長く、勉強しなければならないことが多い上に転勤もある仕事です。出産を経てなお続けやすい仕事であるとは、到底いえません。そこで今回は、女性MRはどのようにキャリアプランを立て、どんな会社を選ぶべきかを解説します。

医薬品メーカーの正社員MRにこだわらない

ひとつには、正社員にこだわらず、パート勤務を視野に入れるという方法が考えられます。MRのパート勤務は、まだまだ導入している製薬会社は少ないのが現状ですが、もしも自分がいま在籍している会社が導入していればラッキーです。キャリアを変えないどころか会社すら変えずに負担なく続けられる、最もシンプルな転身です。

また、勤務地を指定して働けるコントラクトMRを視野に入れるという方法があります。MRのアウトソーシングを行うCSOで働く方法です。製薬会社の派遣スタッフや請負スタッフとして働くため、製薬会社のMRとして、第一線で働いてきた女性にとっては少し抵抗があるかもしれません。

しかし、勤務希望地が聞き受けられる可能性がかなり高いため、ママMRに最適です。事実、多くの女性が出産後の再勤務先としてコントラクトMRを選択しています。転勤がないぶん、勤続期間によって担当会社や専門分野の入れ替えが行われることがありますが、さまざまなキャリアを経験するチャンスと受け止めることも可能でしょう。

近似職種でキャリアを活かす

MRにこだわらなければ、その専門知識を活かせる職種はたくさんあります。転勤がない、時短勤務OKなど自分の要望を中心に選べば、CRA(臨床開発モニター)や医療系の人材サービスなどといった転職先が浮かび上がってくるでしょう。

また、会社に縛られたくないという人には、フリーの医療系ライターになるという選択肢もあります。医療系のライターは需要が大きく、また一般的なライターよりも専門知識が必要であるため、報酬も高くなる傾向にあります。

また、MRならではのコミュニケーションスキルを活かし、全く畑違いの業種にチャレンジする手もあります。生命保険会社やコンサルティング企業にチャレンジすれば、たんなる営業要員以上の働きを求められることもあるでしょう。

どうしても製薬会社MRを続けたいなら

f:id:urj:20160722131245j:plain

他業種にも可能性が広がる女性MRですが、やはり製薬会社でのMRという選択肢を捨てたくないという人は多いことでしょう。今や女性の活躍は国策にまでなり、MR業界もその波を無視できないところまで来ています。近いうち、女性が出産を経験してもスムーズに復帰が叶うような仕組みづくりをする会社が次々とあらわれるのではないかと思います。

よって、MRとして働く女性は、女性が働きやすい製薬会社をきちんと見極めておく必要があります。今はそういった体制が敷かれていなくても、さまざまな要素を見ることで特定することができるのです。

女性が働きやすい製薬会社を嗅ぎ分けるための3つの数字

転職したいと思ったら、まずは企業のホームページを見てみましょう。組織においての男女比、管理職における女性の割合、出産後の復帰率の3つの数字が見つかれば、頭に入れておいて損はありません。他会社との客観的な比較材料になるためです。

実際、MRの女性管理職率は未だ低く、大手でも5%程度が現状です。今後の目標として、まずは10%程度を掲げている製薬会社が出てきましたから、今後、どのような数字があらわれてくるのか見ていくことが重要でしょう。

特徴ある休職制度を設けている会社を選ぶ

担当エリアを二人のMRでカバーする制度を採用している製薬会社があります。一方が産休などをとっても、もう一方がフォローでき、さらに復帰もしやすくなる画期的な制度です。

また、日々情報が刷新されるMR業界にとって、ブランクがあるほど復帰は厳しくなりますが、ブランクに対しての研修制度を設けるなど、知識の補充を助けてくれる会社もあります。

残業や転勤も多く、「男前」といっていいMRという職業ですが、女性の活躍なしには厳しい競争状況を生き延びることはできません。そんな現況にいち早く気づいた企業は、次々と女性登用策を打ち出しています。アンテナを張り、より働きやすい職場を見つけましょう。