MRの世界は、いまだ男性社会と言えます。結婚や出産を機に退職される女性も多く、激務であることから、「自分にはもう無理だ…」と諦める方も多いのです。 しかし男女雇用機会均等法に代表されるように、今後はもっと女性の社会進出を促さなくてはいけません。 そこで、MRの世界における女性の現状、そして役割を紹介します。
全体の15%程度しかいない
MRの世界全体に占める女性の割合、じつは20%もありません。MR業界全体では12%~15%程度だと言われています。 上記の通り、結婚や出産を機に仕事を辞める女性が多いのも事実です。しかし結婚や出産後もMRとしての活躍を望む女性は増えており、今後、もっと女性のMRが増えることが予想されます。
それでも女性の進出を阻む要因
その一方で、たとえ結婚や出産後もMRとしての活躍を希望しても、仕事を辞めざるを
得ない状況があるのも事実です。 MRは、非常に転勤が多い仕事です。「すぐ近くの担当になった」という場合もあれば、「遠くに引っ越ししなければいけません」という場合もあります。そして子供が小学校や中学校になると、自分の仕事の都合で夫や子供を振り回すことに抵抗を感じ、仕事を辞められる女性が多いのです。
女性MRに求められる役割
しかし諦める必要はありません。最近ではコントラクトMRとして働くエリアを限定したり、働く期間を限定して活躍できるCSOが増えています。 CSOとは、製薬企業から販売を委託された企業のことで、そこに属する女性MRが増えているのです。つまり女性に求められる役割とは、まず「自分でも働ける環境が整っている会社か?」などの情報収集を徹底することです。 MRが在籍するのは新薬メーカーやジェネリックメーカーだけではありません。販売を委託されたCSOから派遣される形で働くことも可能です。しかしそのような労働形態を知らなければ、MRを諦める女性はもっと増えているでしょう。 女性を応援するCSOも増えてきているため、自分のできる範囲内でMRとして働くこと、これこそ、今後の女性MRに求められる役割ではないでしょうか?