• TOP
  • 転職お役立ち
  • 転職エージェント図鑑
  • MRに役立つ仕事術
  • コラム
MR転職マガジン > 製薬メーカー・CSOの評判 > カイオム・バイオサイエンスの年収・評判 – 独自の技術による抗体医薬品を研究開発

2016-04-12

カイオム・バイオサイエンスの年収・評判 – 独自の技術による抗体医薬品を研究開発


f:id:lululolochan:20160412164827p:plain

カイオム・バイオサイエンスは独自の創薬基盤技術に注力

カイオム・バイオサイエンスは、独自の創薬基盤技術、ADLib®システムを核とした抗体医薬品の研究開発などを行っています。 ADLib®システムは、試験菅内で、免疫によらない仕組みで多様な完全抗体が得られるモノクローナル抗体作製システムです。 2014年には、ニワトリ由来の抗体ライブラリーをヒトの抗体に置き換える「完全ヒトADLibシステム」に技術を進化させました。 2015年には、数週間でヒトに投与可能な抗体を創出する基盤技術「完全ヒトADLibシステム」を完成させ、パンデミック感染症の治療薬開発を本格化させました。 実現できれば、エボラ出血熱や新型インフルエンザなどウイルス感染症が発生しても、最初の流行段階で食い止めることができるとしています。 「完全ヒトADLibシステム」は、ワクチンよりも早く、大量に抗体を提供することが可能で、緊急時でも使える抗体医薬を目指しています。

 

癌領域でのリード抗体開発にも取り組み

カイオム・バイオサイエンスは、大学と連携して癌領域でのリード抗体開発にも取り組んでいます。 横浜市立大学と共同で開発に取り組んでいる「抗セマフォリン3A抗体」は、もともと敗血症のためのものでしたが、一部の癌細胞でセマフォリン3Aによる転移関与を示唆するデータが報告されたことで、癌に効く可能性が出てきました。 動物モデル作製から薬効試験までの開発プロセスを、これまで外部委託していましたが、2013年にはバイオベンチャーのリブテックを買収し、内製化させました。 有効性データを集積し、早いうちに導出を目指しています。

オーダーメイド医療の実現を目指して

創薬アライアンス事業は、中外製薬グループとの共同研究が順調に進んでいて、リブテック社が創生したがん治療用抗体「LIV-2008」について共同研究先のヤクルト本社と各種非臨床試験の実施を行っています。 カイオム・バイオサイエンスは創業以来10年となり、これまでの抗体技術では対応できなかった抗原に対しADLibシステムで攻略する研究開発に取り組み、事業化ステージにまで至りました。 2016年12月期には、売上34億円、営業利益6億5000万と本格成長を、さらに23年には、個々の患者に最適な抗体を迅速に提供する「オーダーメイド医療」を実現することで、新規の市場の掘り起こしも目指そうとしています。 今のところMRも含めて人材の募集は行っていないようですが、事業拡大に伴い、今後MRなどの人材募集も行うかもしれませんので、注目企業の一つです。

また、平均年齢は39.7歳、平均年収は538万円となっています。