MR認定試験の基礎知識を紹介していきましょう。MR認定試験とは、「MR(医療情報担当者)として十分な知識を持っている」を証明した試験であり、「今後、MRとして医療の世界で働きたい!」や「別の製薬企業に転職したい」と考えるならぜひ受けておきたい試験です。
誰でも受験できるのか?
もちろん誰でも受験することは可能です。しかし無条件ではありません。独学で医療の知識を身に付けたとしても、それで受験できるわけではないことを知ってください。
受験資格はいくつかあり、1つは「基礎教育」と呼ばれる製薬企業が行う社員研修のようなものを受けます。ここで徹底的に医療の知識や医療業界の常識などを学び、300時間以上の基礎教育を修了している者にだけ受験資格が与えられます。
しかしいくつか例外もあり、たとえば基礎教育は修了しているものの、試験には不合格だったという「再受験者」、あるいは「認定証の有効期限が切れている人」にも受験資格が与えられます。すでに基礎教育は受けているため、再び受け直す必要はないということです(有効期限が切れている人の場合、補完教育を受ける必要があります)。
転職希望者は絶対に受験すべし!
「長年、MRとして医療業界に携わってきました。しかし認定証は持っていません」では、たとえ転職が多く見られる外資系企業でも、転職を成功裏に進めるのは難しいでしょう。「認定証がない=信用がない」と判断される可能性が大きいためです。
したがって基礎教育を修了している場合は、何が何でも認定証をゲットした方が良いと言えます。激務の中でさらに受験勉強をするのは本当に大変なことでしょう。しかし認定証がなければ転職が不利になるだけでなく、医療機関や医療関係者からの信頼も構築しにくいと言えます。
試験は年に1度しか行われないため、今年に失敗すれば再チャレンジは来年になります。何年もかかる人もおられますが、MRなら何年かかってでも取得しておきたい認定証なのです。
なお、認定証の有効期限は5年間です。日々進歩を続ける医療の世界においては、5年ごとに補完教育を受けるなどして最新の知識を身に付けることも大切です。